東京都北区田端に「シネマ・チュプキ・タバタ」という、日本で唯一のユニバーサルシアターがあります。そこでは、すべての映画がイヤホン音声ガイドとバリアフリー日本語字幕付きで上映され、すべての人がそれそれの鑑賞方法で映画を楽しむことができます。その「シネマ・チュプキ・タバタ」の奮闘を追ったドキュメンタリー映画『こころの通訳者たち What a Wonderful World』の山形市初上映を実施します。
当日は、バリアフリー日本語字幕付きで上映し、受付にて、イヤホンで音声ガイドを聞くことができるFMラジオを貸し出し、ユニバーサル上映形式で行います。また、上映後には、「シネマ・チュプキ・タバタ」代表の平塚千穂子さんによるアフタートークも実施します。
この上映会を通して、「シネマ・チュプキ・タバタ」の取り組みやユニバーサル上映の素晴らしさを山形の皆さまにも知ってほしいと思っています。そして、この上映会を機に、映画のユニバーサル上映が山形にも広がっていくことを願っています。
皆さまのご来場を心よりお待ちしております。
■日時
令和7年3月8日(土)
開演13:00(開場は12:30)
■会場
山形県生涯学習センター「遊学館」2Fホール(山形市緑町1丁目2‐36)
※アクセス情報の詳細は遊学館ホームページをご参照ください。
■料金
1,000円
■チケット販売所
前売り券:八文字屋本店(山形市本町2丁目4-11)、山形ドキュメンタリーフィルムライブラリー(山形市平久保100 山形国際交流プラザ3F)
当日券:山形県生涯学習センター「遊学館」2Fホール前受付
■上映作品
『こころの通訳者たち What a Wonderful World』
(2021年/日本/ドキュメンタリー/94分)
[出演]
平塚千穂子 難波創太 石井健介 近藤尚子 彩木香里 白井崇陽
語り 中里雅子
[スタッフ]
監督:山田礼於
プロデューサー:平塚千穂子
制作:越美絵
撮影:金沢裕司
製作・配給:Chupki
(ストーリー)
見えない人、聴こえない人、車いすの人、小さなお子様を連れた人、誰でも一緒に映画を楽しむことができる日本で唯一のユニバーサルシアターのシネマ・チュプキ・タバタでは、上映する全ての映画音声ガイドと字幕をつけている。そんな映画館にある相談が持ち込まれたことから2021年9月、本作の撮影がスタートした。
「耳の聴こえない人にも演劇を楽しんでもらうために挑んだ、3人の舞台手話通訳者たちの記録。その映像を目の見えない人にも伝えられないか?見えない人に「手話」を伝えるには。」
コロナ禍のなかで進行した、見える人、見えない人、聴こえる人、聴こえない人たち個性豊かなメンバーによる「音声ガイド」づくり。ちょっと無茶かも・・・と思われたアイデアから見えない人と聴こえない人にも対話が生まれ、互いに知らなかったことに気づいていく。 演劇との架け橋になろうとした舞台手話通訳者たちの想いを伝えようと、壁にぶつかりながらも音声ガイドづくりを「諦めない」メンバーたちの想いが重なり、いつしか言語を超え、障害のあるなしを超えて、『こころ』のバトンを繋いでいく、前代未聞のドキュメンタリー。
■この上映は、バリアフリー字幕付き上映となります。また、当日受付にて、イヤホンで音声ガイドを聞くことができるFMラジオを貸し出します。(台数に限りがあります。ご了承ください。)
※本作品は『UDCast』方式による音声ガイドにも対応しています。専用アプリをインストールしたスマートフォンの携帯端末をお持ちの方は、スマートフォンにイヤホンを接続して音声ガイドを聞くこともできます。
■ゲスト
平塚千穂子
東京出身。早稲田大学教育学部教育学科卒業後、飲食店や映画館に勤務。チャップリンの『街の灯』のバリアフリー上映企画をきっかけに、2001年 ボランティア団体 City Lightsを設立し、視覚障害者の映画鑑賞環境づくりに取り組む。2016年 ユニバーサルシアターCINEMA Chupki TABATAを設立。その功績が讃えられ、第24回ヘレンケラー・サリバン賞受賞。2021年『こころの通訳者たち』を製作し、2022年 山路ふみ子映画賞 福祉賞、文化庁芸術選奨文部科学大臣新人賞(芸術振興部門)、2023年 読売福祉文化賞受賞。☆本作にも音声ガイド制作者として出演。
■主催:『こころの通訳者たち』山形市初上映を実現させる会
後援:山形市、山形市教育委員会
協力:認定NPO法人山形国際ドキュメンタリー映画祭
一般社団法人山形県聴覚障害者協会
山形県視覚障がい者情報センター(点字図書館)
■お問い合わせ先
cocotuyamagata@gmail.com